221B パーマの残臭について

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2016年01月08日

 

 215B ロングにウェーブギャップ「大きい」パーマ

 

でパーマをかけたお客様から頂きましたメールに

 

ご質問がありましたので、ご紹介&回答を載せておきます◎

 

 

 

 

 

 ・・・私のような髪が、あんなふわふわに蘇ったのを

 

みなさんに見ていただけて嬉しいです。
 
あっ、でも私カラーはまだしたことがないので
 
白髪染めをする時がきたら、初のカラーを
 
yamaBにお願いしたいと思います!
 
 
 それと1つ不思議に思ったことがあるのですが、
 
パーマ独特のにおいがありますよね。
 
今までは2日ぐらいで消えていたんですが、
 
シャンプーすると今日も少しわかるんですが、
 
何かが違うんでしょうね?
 
どういう原理なのかな?と
 
毎日気掛けて観察するようにしていたので。
 
良し悪しでなく、何か理由がありそうだったら
 
教えてくださいね~
 
 
 
 ※メールの一部分を抜粋し掲載しております。
 
 
 
 
 ありがとうございます◎
 
絶賛ふわふわ中という事で安心しております^^
 
 
 
 
 
 パーマ後の、俗に言う「残臭」について
 
でございますね〜。
 
今回のように以前からパーマをかけていた方には
 
思い当たる部分があるかも知れません。
 
 
 
 
 
 これね、実はなかなか、難しいお話でございましてね。笑
 
一応、ザックリとは書いておきますが、
 
苦手な方はスルーしてください。笑
 
 
 
 
 
 この「残臭」はパーマの1剤の化学反応によるものです。
 
まずパーマ1剤の中には「還元剤」というものが入っており、
 
髪の中の結合である「シスチン結合」を
 
化学反応により「還元」させるものです。
 
 
 
 
 1剤で「還元」させ、形を変え、2剤で「酸化」する。
 
という化学反応を髪の毛の中でさせる事で
 
髪の形そのものを変え「戻らないようにする」
 
それがパーマなのです。
 
 
 
 
 よくアルカリを除去するなんて書きますが
 
還元剤の力や作用を促すために必要なのが
 
このアルカリ(pH)なわけです。
 
 
 
 
 この「還元剤」は数種類あってですね
 
それぞれ浸透の具合も違えば、還元の具合も違い
 
力を発揮するpHもバラバラなわけです。
 
 
 
 
 普通の美容室で昔からよく使われている還元剤が
 
チオグリコール酸とかシステインとか。
 
よくチオ、シスと呼ばれるものです。
 
 
 
 
 チオは今でもド定番ですが
 
うちではシスは使用しておりませんね。
 
還元力が弱いので「優しい」みたいに勘違いされていますが、
 
逆にアルカリが高い場合が多いです。
 
だって弱いから、pH高くしないと、そもそもパーマかからない。笑
 
 
 
 
 
 で、近年増えてきたのがシステアミンという還元剤。
 
システアミンは低いpHで働いてくれるんですね。
 
almaでも使用しているパーマ1剤の還元剤は
 
「複数還元」でして、
 
従来のチオ単品ではなく、このシステアミンも混ざっております。
 
 
 
 
 簡単に言えば、
 
それぞれの還元剤の「良いとこどり」しよう・・・って事なんですが、
 
この、システアミンが、残臭が多いんですね(B)
 
 
 
 
 還元剤で還元反応をさせると
 
髪の中でミックスジスルフィドが形成されます。
 
このミックスが髪に残留する事で「残臭」があるんですね。
 
逆に言えば残臭しているってことは
 
ちゃんと還元したって事になるんですが。
 
 
 
 
 ミックスをいかに減らすか・・・
 
という事はダメージの観点からも必須項目で
 
そのためパーマをかける際色々と小細工をさせていただいてます。
 
 
 
 
 しかし完璧になくす・・・というのはなかなか難しく
 
チオと比べてシステアミンのミックスは、数が多い分、小さく
 
ダメージには繋がりにくいんです、が、
 
とにかく、その数が、多いもんですから
 
従来のチオ単品のパーマ剤よりも
 
長いこと残臭してしまいやすいんですね・・。
 
 
 
 
 
 パーマのかかりや質感から考えると
 
とってもいいやつなんですけどね〜
 
アルカリも低めに出来るので、幅広い髪質、状態で
 
より安心安全な施術が可能になりますからね。
 
 
 
 
 
 あ、でもシステアミンだから
 
アルカリなし!ダメージもなし!
 
とか言うのは「嘘」なんで騙されないように。笑
 
 
 
 
 カラーの脱色なんかと同じ。
 
「脱色」している時点で、もうダメージですから。
 
 
 
 
 パーマも「還元」している時点で、それはダメージなのです。
 
アルカリのある・なしでダメージは判断できません。
 
 
 
 
 アルカリはサポート役みたいなもんなんです。
 
パーマをかける = 
 
パーマというデザインに必要なダメージを加える
 
です。
 
還元してるって事は、シスチン結合は切断されています。
 
その還元剤の「浸透を助け、反応を助ける」のが、アルカリ。
 
切断しておいて、ダメージなし!ダメージ毛でもOK!
 
は・・・誇大広告でしかない。
 
 
 
 
 
 あくまでも髪の毛の状態に、より合わせやすくなったよ!
 
還元する部位がちょっとずつ違うから、
 
合わせる事でより質感も良くなったよ!
 
くらいに思ってください。
 
 
 
 
 めっちゃ強靭な髪ならpHは高くしないと効かないし
 
かと言ってカラー毛などハイダメージ毛に
 
pH高い薬剤使用したら、
 
パーマかかる以前にアルカリでやられてしまう・・・
 
ということですからね。
 
 
 
 
 
 結局は、
 
いかにバランスよくアルカリと還元剤を使いわけ
 
いかに髪の状態に合わせ、
 
いかに可愛いデザインでパーマをかける事が出来るか。
 
そこが美容師の知識と腕の見せ所。
 
還元剤が何を使用しているかなんて、そんなに問題ではないのです。
 
縮毛矯正でも一緒ですね。
 
なんでもかんでもノンアルカリでシステアミンとか
 
バカの一つ覚えでしかありません(B)笑
 
 
 
 
 ・・・ん
 
これくらいに、しときましょうかね・・・^^;
 
なんか、つっぱしっちゃってスミマセン・・。
 
あんまり、記事の内容は、気にしないでください。笑
 
 
 
 
 システアミンは、今までより
 
髪のダメージをコントロールしながら
 
パーマをかけやすくしてくれる頼もしい仲間。
 
還元はするからミックスできるし
 
数が多いから今までより残臭が多い。
 
ので、今後はよりミックスを減らせるように
 
=より残臭を減らせるように
 
頑張っていきますね!
 
・・・ここだけでいいです。笑
 
 
 
 ここテストでますよ〜
 
ありがとうございました〜^^
 
 
 
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