美容室は
物理化学的な方法で髪を傷めることで
デザインを変えていくところです。
美容師は
髪の「傷め方の専門家」です。
それ以上でも以下でもありません。
どんな施術であろうと
何処の誰であろうと、どんなに凄い肩書きだろうと
この事実は変えられません。
でも書きましたが、髪は何をしたって傷むモノです。
人には髪を傷める事しか出来ません。
髪の毛は「天然素材」です。
人工物ではなく、最初から「完成品」です。
その色・形を、人の都合で無理やり変えます。
カットは丸ごと切断、
カラーは色素の破壊、
パーマは髪内部の結合を切ってズラす。
傷まない理由がありません。
もし本当に「傷まない」施術があったなら、
仕上がりは最初と何も変わりません。笑
「デザイン = ダメージ」です。
「髪質を改善する」とか
「髪の毛のお医者さん」とか色んな美容師がいますが、
「宣伝の仕方」「言い方」「表現」が違うだけ。
全て集客の為の「自称」でしかありません。
トリートメント売ってる「ただの美容師」
もちろん医師免許とか持ってません。
それだったら病院で「本物のお医者様」に
診てもらった方が良い?
でも、免許のある本物のお医者様であっても、
何かすれば、やっぱり髪は傷むんです。
そしてお医者様は「ヘアデザインは作れません」
髪をただ傷つけ壊すだけなら
誰にでも、幾らでも、簡単に出来てしまうんです。
しかも人の頭の上で、刃物や劇薬を使用します。
安全に、正しい方法で、丁寧に
壊すのではなく「適度に傷つけデザインを作る」。
優れたヘアスタイルには、
そんな「傷め方」の専門家が必要なんです。
それこそが美容師です。
だから国家資格で免許までいるんです。
「髪は絶対に傷む」
そしてソレが「自分の仕事である」
という事を自覚しない者は逆に危険なんですよ。
そんな夢のような美容室がその辺にあるなら
私が行きたいです。
全人類がその店に行くでしょう。
早くて、丁寧で、上手・・・
そんな美容室、美容師なら「超1流」です。
だから逆に高くなるんです。
下手だから、安くするんです。
安くするから、時短で早くするんです。
早くするから、余計に下手なんです。
でも安いんだから、下手でもいいんです。
そこで働いてても、上手にはなれませんが・・
というか下手しか、そこで働きません。
「安くて早くて下手」な美容室なら
腐る程あるんです。
いざでさえ「ブラック」と言われる美容師。
もう「漆黒」みたいになってます。
近年、企業化、チェーン店化で
美容室も効率重視になりました。
成功ビジネスモデルの真似ばかりします。
企業努力と称し経費削減もするでしょう。
だから「安く出来るんだ」と
得意げに宣伝もするでしょう。
それで成功すれば「会社(社長)は」儲かります。
飲食や小売なら「モノ」が対象だから
それでもまだ良いのかも知れません(?)
でも美容室は、
美容師の技術とお客様の髪、
2つが揃い初めてヘアスタイルという商品になります。
「人間そのもの」が商品なんですよ。
美容室の「経費」は、ほぼ「人件費」です。
「どこ削減しとんねん」って話なんです。
「ヘアスタイル」は
工場で大量生産なんか出来ません。
それはもう、ヅラです。
美容師の人件費を削り、教育費を削り、
お客様1人にかける施術時間と技術を削る、
それしか安くする方法はないんです。
あとはサロントリートメントなど練習しなくても
「誰にでも」出来るオプションメニューや
ヘアケア商品の押し売りで売上をカバーです。
まともな、腕に自身のある美容師が、
そんな美容室で働くワケないでしょう。
たまにいますが、独立までの「借り暮らし」です。
でも書きました通り
割引で安いのも、最初から安いのも一緒。
宣伝広告費も最初から込みで料金設定してますから、
実際の施術料金はもっと少ないわけです。
その分しかお客様へ施術しないってことです。
安いとこは安いなり、
どころか
それ以上に下手なもんです。
割引クーポンがあった方が目を引きますが
元々そういう「集客テクニック」です。
結果的にお店が儲かるようになっているシステム。
割引する料金も、
事前にちゃんと計算に入れて
採算が合うように料金設定をしてあります。
つまりソレが「定価」です。
でなければお店が潰れるだけです。
その割引を宣伝する広告費だって必要。
数万円から数十万円、やればやるほど高くなります。
その料金だって、ちゃんと上乗せされてます。
美容室の割引や広告代、
お客様が払ってるんですよ。
どの辺が「お得」なんですか。
美容室側が身銭を切って初めて
本当にお得な割引と言えるんです。
潰れますけど。
当店に割引クーポンはありませんが
もし仮に30%の割引をするとしたら?
1人のお客様にかけている時間や技術を
現在より30%、手抜きします。笑
「時短」のことですね。
より多く予約できる時間を確保する為です。
そして実際に予約してもらわなければなりませんので、
現在まったくやっていない広告を出すでしょう。
毎月毎月、広告費がかかります。
ので、さらに10%。
40%ほど、手抜きします。笑
または、先に40%定価を高くし
仕事の内容はそのまま、手抜きせずに
割引30%の広告を出す事になります。
もはや違う美容室です。笑
「誰得」なんですかコレ。
でもそうしないと、潰れてしまうんですよ。
最近ではご新規様に限らず
何回もずっとクーポンが使えるお店までありますが
それ完全に「定価」ですよね、「割引」されてませんよ。
では従来のご新規様1回だけの割引や、
2〜3回目までの割引は?
常連様(4回目以降)になった途端に損します。
最初から割引が目的で
美容室も髪型もどうでもいいし何処でもいい、
という方なら話は別なんですが
多くのお客様は
自分の髪を任せられる、
「長く通える」美容室を探してるんですよね。
であれば
常連様は定価や単価アップばかりされて
ご新規様ばかり割引しているような美容室に行くのは
お得どころか、損することに、なりますね。
割引で安いのも、元の定価が安いのも、一緒です。
安くするには、ちゃんと「カラクリ」があります。
安易な割引に、ご注意ください。
髪質と一言で言っても
骨格の形、頭皮の状態、毛穴の向き、つむじ、分け目
毛の形状、癖の動き方、硬さ、太さ、量、質量、色味など
細かく見れば沢山あります。
似た髪質はあっても、
同じものはありません。
千差万別です。
同じやり方で、同じヘアスタイルを作っても
人が違えばヘアスタイルも違ってきます。
人それぞれに
出来るヘアスタイル、
出来ないヘアスタイルがあるという事です。
また体調不良や身体の変化に伴う例は別として
「どんな髪質」かは遺伝子で決まっていること。
髪質そのものを変えることは出来ません。
髪質改善、髪質メンテナンスなど
新サービスは色々ありますが、
全て言い方、宣伝方法を変えただけです。
やってることは同じ、「補修」です。
一時的に何かが付着しているというだけで
髪質が変わったワケではありません。
ヘアスタイルを変えるには、
「カット、カラー、パーマ、縮毛矯正」
いずれかの施術で髪を傷める以外に方法はないんです。
ダメージさせられる限界が、
作れるヘアスタイルの限界なんです。
それを越えれば壊れてしまいます。
この限界も、髪質によって違うという事です。
自分の生まれ持った髪質に出来る範囲で
ヘアスタイルを楽しむことが大切です。
どうせ出来ないなら、
美容師は下手でもいいかと言うと
それは違います、壊していいワケじゃありませんから。
普通〜上手な美容師の方が、
その「出来る範囲」の幅が広がります。
それでも、元々の髪質の上限は越えられないよ、
という話です。
しかし「下手さ」には下限がありません。笑
そもそもヘアスタイルになっていない事も多く、
髪質に関係なく、もれなく変な頭にしてくれます。
無理なものは絶対に無理ですから、
なんでもかんでも「分かりました」「大丈夫です」
という美容師には気をつけましょう。
シャンプー剤は種類がとても多いです。
シャンプー解析なんて専用サイトもあるくらいです。
でもそんなのはどうでもいいんです。
シャンプー剤は水と界面活性剤で出来た
「洗剤」です。
髪と頭皮を「洗浄し清潔にする」
それだけです。
「髪そのもの」を健康にして綺麗にする、
みたいな効果・効能はありません。
「清潔」と「綺麗」が
ごっちゃになっていないでしょうか。
髪は何をしたって傷み、治せませんので
どんなシャンプーでも髪はダメージするし
傷みを治すことも出来ません。
そのダメージが多いか少ないか、
の程度の差はありますが
どのシャンプー剤でもやってることは同じです。
「洗剤」で手荒れする人はいても
逆に治って綺麗になっていく人なんかいませんね。
それと全く同じ原理です。
CMや広告を見ていると
シャンプーだけでも凄く「髪を綺麗にしてくれそう」
な雰囲気になっちゃってますが、なりません。笑
何だか高価な「◯◯成分配合」
なんて商品も多いですが、それは人から見て高価なだけ。
髪にとっては「ただの異物」でしかありません。
洗いたいのか? ◯◯成分を付着させたいのか?
イメージ戦略に走り過ぎて矛盾してるんですね。
これではちゃんと洗えません。
シャンプーするだけでも傷むのに
異物の混入など余計なことをされてしまうと
もっと傷んでしまいます。
普段から清潔に過ごしているなら
シャンプーではなく「湯シャン」を徹底する方が
頭皮にも髪にも良いのです。
でも(少なくとも私は)洗いたい。笑
油分や汚れを落としてスッキリさっぱりしたい。
スタイリング剤だって使用するので
もちろん落とした方がいい。
ならどうすればいいのか、
湯シャンほどではないけれど
シャンプー1回のダメージが、
最も少ないシャンプーにすれば良いんです。
良いとは言っても
「まだマシ」という意味合いですが。
洗浄力が強過ぎず、でも弱過ぎず、ちゃんと洗える。
洗浄の邪魔をしたり髪を傷めるような
余計な成分も入っていない。
これが優れたシャンプー剤の定義です。
当店の場合は、
それがDO-Sシャンプーだったという事です。
他にもあるのかも知れませんが(知りません)
少なくともシャンプー解析サイトの評価などは
成分の希少性や価値など、
髪にとっては「どうでもいい部分」も採点されてるので
まったく参考になりません。